身体を整え更年期を学ぶ。ちぇぶらの「身体ケア・ライフデザイン」(花王株式会社)

部署を上げておこなう健康づくり

「次は、亀戸~、亀戸~」所沢から電車に乗り継ぎ、花王株式会社様すみだ事業場へ行ってまいりました。

さまざまなご縁をいただき、更年期フィジカルケアエクササイズと更年期を学ぶ「身体ケア・ライフデザイン講座」を花王株式会社様で実施させていただきました。ご参加者は、生活者研究センターのみなさま、花王社会起業塾で2014年度、大変お世話になった社会貢献室のみなさまも駆けつけてくださり、31名で行いました。道具を使わず身体を整えるMFCエクササイズと更年期スタディです。みなさま、ほんとうにありがとうございました。

 
目に見えない「多様性」を想像すること

健康というのは目に見えないので、人によって何をもって「健康」というのかということもそれぞれ。1日1万歩歩いたから、タバコを吸わないから、「健康」であるともかぎらない。というように、とても指標が難しいのですが、私は「自分が納得した健康の選択をしているか」がとても大事なんだと思っています。

とくに更年期でいうと、症状として何も感じない人(実際は知らないということが大きいと思いますが)、不調を感じる人、自分や家族の日常生活に支障がでる更年期障害になる人など、個人差は大きいし、症状の種類もたくさんあります。「更年期はゆったりすごしましょう」なんてこと、どんな本にも書いてありますが、ゆったり過ごすことでリラックスする人もいれば、逆にシャキッとして過ごす方がストレスがたまらないという人もいます。

現代は、日常生活で取り組めるものや、病院に行けばHRT(ホルモン補充療法)や漢方など、さまざまな治療法もあります。正しく知って「自分はどうしたいのかな」「どうありたいのかな」「どういう状態が心地いいのかな?」ということと照らし合わせて主体的に「選択」できたらいいですよね。

更年期対策は福利厚生ではない。人材育成だ!
健康という土台があってはじめて、仕事で本来の力を発揮できるスタート地点に立てます。健康をきっかけに自分が納得した働き方にシフトチェンジすることはいいことだと思いますが、もしも、健康不安をきっかけに本来走りたかったレースを途中でおりなければならない、もしくは周囲に気をつかって(もしくは理解されずに)自分がつらくなってしまうなんてことがあれば、個人にも、会社にもいい影響ではありません。

男性も含めた“共に会社をつくる人たちごと”、目に見えない「多様性」を知り互いを想像することは働きやすい文化をつくります。更年期対策や健康のために投じるお金は、「コスト」ではなくて「投資」です。


<参加のご感想>

◉更年期の予備知識とセットでのエクササイズの講習は大変勉強になりました。また、親の介護と自身の更年期が重なることの気づきがあり、何らかの対策ができるのではと思い、役立てたいと思います。


◉エクササイズでスッキリできた。家内に教えたい。家内の更年期年齢で子供の大学受験と、家内の両親が70代中盤に、自分の両親が80代中盤にくることがわかった。今から家族で話しておきたい。お盆で帰省したときも妹含め話しておきたい。


◉更年期の話しは仕事である程度師ってはいたが、みんなと一緒に身体を動かすエクササイズは心身ともに解放されてエネルギーチャージされる感じがして、会議の疲れが吹き飛びました。早くから更年期について、女性だけでなく男性も知ってほしいです!


◉閉経を境に女性ホルモンが「減る」のではなく「ほぼ0」になり男性よりも少なくなるとは思っていなかったので驚きでした。身体に不調がでても前向きにできるだけ動かして血めぐりを良くしていきたいと思う。


◉これから迎える身体の変化、ライフの変化を「丸腰」で迎えるのは確かにキケンだと実感しました。エクササイズが思いのほかキツくて驚きましたがそう思うほど自分の体(筋力)が衰えていることを実感しました。すこしずつ生活にエクササイズを取り入れていきたいと思います。ほんとうにありがとうございました!